リーダーシップ論の難しさ
みんなの理想とするリーダー
リーダーは、
- 信頼できる
- 頼れる存在
- 嘘をつかない
- 顧客や部下に尽くす
- 謙虚で控えめ
- 思いやりがある
- 理解と共感を示す
などなど
この人についていけば大丈夫みたいなリーダーが好まれるよね。
現実のリーダー
リーダーになるには自己PRが必要になる。その時に謙虚で控えめでいたら存在に気付いてもらえない。
本当はナルシスト型のリーダーが多い。
ナルシスト型の人間は外向的で自信に満ちており、潜在的なリーダーシップ能力を備えていると見なされるため、リーダーに選ばれやすい。
ナルシスト度の高さがリーダーシップの能力の高さと相関することがわかった。
なぜ理想と現実は違うのか
周囲や部下に利益を与えることがリーダー本人の利益と繋がらないと継続は難しいと思う。
社長の収入より社員のために給料を上げても、会社がその給料の上乗せ分以上の利益が上がるわけじゃないから。
上乗せしたら社長や会社が儲かるならいくらでも給料は上がるはず。
リーダー神話への疑問
素晴らしいリーダーの体験は1個人の体験なので運や環境にもよるので再現性が低くい。
日本でも声が大きい人が勝つ。リーダーシップ論のように謙虚で慎ましくしていたら何も発言できず悪者になってしまうこともある。
出世競争や派閥争い、水面下での調整、権力の掌握についてリーダーシップ論では語られない。
現実を直視する
世代は交代する、ずっと素晴らしいリーダーの元にはいられない。自分の身は自分で守る。
こうあってほしいとの規範と事実を混同しない。
いろんな伝記を読んだり歴史上の人物のエピソードでリーダーや登り詰める人はすごい。カッコいいって考えて理想のリーダーを想像してきた。
でも現実にはそんな人いないし、不満が溜まってたら会社は社員がいないとダメなんだから顧客第一主義じゃないだろ。って思う。
世の中、理想だけじゃ生きていけないよなって思う1冊でした。
|